ワウリンカのポーズがカッコ良い

今年の全米オープンテニス、準決勝で錦織選手と白熱した試合を繰り広げたスタン・ワウリンカという選手がいる。この試合はとにかく暑くて錦織・ワウリンカ両選手ともども体力が削られていく厳しい環境の中での試合だったのだが、その中でワウリンカは自分のテニスを大きく崩さないように、尚且つ厳しい状況の中で今できる最高のテニスを発揮できるようコントロールしていたのが本当にすごいと思った。

技術面はもちろんだし、苦しい環境の中でも力を出すことができるフィジカルも兼ね備えているものすごいタフな選手だと感じた。

そんなワウリンカはよく重要なポイントを決めたときなどに自分の頭を指さすポーズをする。

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ワウリンカを知らない人からすると、

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なんだかディオのこれと似てるなぁ…と頭によぎってしまうかもしれないが、実はワウリンカのポーズにはこんな意味がある。

「もっと頭を使え!!」「今のは頭を使ったいいプレーだった!!」

この「頭を使え」という考えが自分の中ではすごく気に入っている。テニスは長い試合では2~3時間は軽く超えるものすごいタフなスポーツなのだが、その長時間の中で1ポイント1ポイント何も考えず、ただ感覚で打っているだけでは絶対に勝てないスポーツ。

だからこのポイントはなぜ取られてしまったのか?このポイントはどのようにして取ることができたのか?など常に頭を使ってテニスをしなければ勝てないことをワウリンカは理解していると思うし、だからこそワウリンカは強い。本当に強くなったと思う。

それにテニスはメンタル面が大きく試合を左右するスポーツなのだが、このポーズを随所にうまく使うことで自分を鼓舞したり、熱くなった感情を元に戻したりとメンタル部分を上手にコントロールしているのも強くなった要因の一つだと思う。

錦織選手も良いポイントを取った時、思いっきりガッツポーズをして自分を鼓舞しているが、テニスで勝利を収めるためにはウイニングショット・フィジカル・ルーティンにそしてワウリンカのようなメンタルをコントロールするための決めポーズ、このような武器をとにかく頭を使いながら駆使していくことが勝つための秘訣なんだと、全米オープンを見てものすごく感じた。

それに「頭を使え!!」という言葉はテニスだけでなく、仕事にも使える言葉だと思う。ただ言われるがまま、流れのままに仕事をしていては何も変わらないし、成長はきっとしないと思う。自分も常に考えて行動しなければと、ワウリンカの姿を見て鼓舞された。アスリートのすごい所は体力面やテクニックだけでなく、このどんな時でも力を出せるように自分をコントロールしているメンタル面と勝つために常に貪欲に考え続けている姿勢が一番普通の人とは違う部分だと強く感じた。

 

このワウリンカのポーズ自体も前述したディオのようでカッコ良いのだが、その意味を知ったらますますカッコ良く見えてきた。勝利のために頭を使う、その姿勢は自分も見習わないといけないと思った。