"モノ"としての美術館が最高! 大阪中之島美術館にやっと行くことができた。

アトロクで宇多丸さんも訪れた『大阪中之島美術館』にやっと訪れることができた。

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こちらの回で宇多丸さんが歩いて中之島美術館まで行ってきた、とのお話を聞いたので、「じゃあ私も歩いて向かいますか(タカキ風)」と少し遠かったが梅田駅からてくてくと歩いて向かった。どちらの方向に行けばいいのか、ちょっと迷ったが、中之島の遊歩道をのんびりと歩く時間に体は疲れたが、心は癒された気分。

 

中之島美術館への道すがら出会ったバラをパシャリ。

しばらく歩いていたらビル街の中から突如現れた黒い建造物が私の視界に。

\ドーン!!!/

 

宇多丸さんも"モノリス感"と形容していたが、まさにその言葉が相応しい黒い異質な存在感のある"モノ"としての美術館にまずは心を奪われた。

入り口にあった中之島美術館の看板もデザインがとてもオシャレ。格子型の枠組みも美術館との統一性も感じられて良き😄デザイン性とアート性の両立がこの看板からでも伝わってくる。

近くで見ると迫力もすごいが、格子型に区切られている感じがボックス型の美術館とマッチしていて、四角形の中に無数の四角形がある入れ子構造みたいで面白い。

壁のドアップ写真。あとから調べてみたら、あの漆黒の建造物を表現するために光が反射しないよう無数の石を浮きだたせて凹凸感を出し、光を乱反射させ黒くみせるよう工夫しているなど、様々な試行錯誤の上であの黒い色を作り出していることに脱帽した。光が反射していないため、黒い異質なモノリス感は醸し出しつつも、周りに建っているビルよりかはどこか自然に馴染んでいる感じが興味深い。

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入り口でお出迎えしてくれた噂の猫ちゃん『SHIP’S CAT(Muse)』。中之島美術館のインパクトに負けない存在感に思わず足を止めて写真をパシャリ。朱色の鮮やかさが漆黒の美術館にめちゃくちゃ映えている。人気のスポットなので、たくさんの人が記念写真を撮っていた。

ズームして顔をパシャリ🐱うん、可愛い。遠くを見据える姿は中之島美術館の守り神っぽさもある。誰でも見える場所に佇んでいるので、パブリックアートとして来る人を楽しませてくれる。

館内は巨大な吹き抜けになっており、広々とした大きな解放感を味わえた。美術館の外観と同じぐらい内側も非常に特徴的な構造になっており、私は時間の関係上、隅々まで歩くことはできなかったのだが、ちょっとしたダンジョンの中を探検しているような、ここを渡ったら何があるんだろう?というワクワク感を感じられた。特にエスカレーターは印象的で、一般のものよりもゆっくりと1分半ほどの時間をかけて展示室までのぼっていく感覚は、その先に出会うことのできる作品たちへのドキドキ感をより演出してくれる。昨今のタイパ時代の中で、こういった時間の味わい方ができる体験はとても良いと思う。

 

いやぁ..。本当に噂に違わず、みんなが絶賛するのも頷ける最高の美術館であった。もっともっと見たいところもあるし、行くたびに色んな発見がまたありそうな予感も感じさせる。今回は春に行ったが、夏・秋・冬に行くと、またあのモノリス感のある漆黒な美術館の印象も変わってくるのだろうか。"モノ"としての美術館の建造物自体を存分に堪能できた、とても良い時間だった。また是非訪れたい。

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