2023年のトイアワをふり返ってみる

今年ももう終わりだということが信じられないぐらい年々早くなってきている..。来年は2024年という西暦もにわかに信じられない。そんな年末ではあるが、今年もトイアワの写真を楽しみながら、時にはアイディア出しに四苦八苦しながら撮ることができた。

今年は途中でトイアワが終わってしまうというアナウンスもあり、寂しい気持ちも湧いてくるが、長い間このようなオモ写のお披露目の舞台を運営し続けてくれた感謝の意味も込めて、2023年の思い出を振り返ってみようと思う。

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生成AIには『熱』がないから『熱』を吹き込む人間が必要、という指摘が興味深い。

面白いツイート(今はポストって言うのか。全然いい慣れていないのでここではツイートで)を見つけた。

『16bitセンセーション』というアニメ内で出てきたセリフについて言及しているのだが、"生成AIにはその作品を世に出すんだという『熱』がない"、"だから『熱』を吹き込むために人間が必要"など、AIに関しての視点がとても面白い。

最近の生成AIの発達により、様々な創作活動の領域でAIが作り出す表現のクオリティが日々爆上がりしているが、確かに生成AIの創作物の数々には"凄い"とは感じるものの、人間が生み出した創作物に比べて"感動"することは私自身ほとんどなかった。そこの部分の違いが『熱』なのであれば、今後は人間とAIが共存共栄していくことになった際も人間にしか生み出すことができないものとして『熱』はとても説得力がある。

"AI生成物は著作物に当たるのか?"という今後直面するであろう難しい議論もある。

https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/pdf/93903601_01.pdf

文化庁 著作権セミナー AIと著作権

 

どのくらい人の「創作意図」があるか、人が「創作的寄与」と認められる行為を行ったか、の部分がその人の著作物だと認める判断材料になる議論が行われているが、ここもやはり「何かを創作したい!」「人を感動させたい!」みたいな迸る『熱』が大事になってくるのではないかと感じる。

様々なプロンプトを試行錯誤したり、たくさん生成された生成物から自分に創作意図にあったものを選択する行為も創作性が認められるのではないか、という指摘もあるが、人間が創作物を作る過程と比べると、今の段階では"楽をしているのではないか?""創作過程も面白味がなくてつまらない"、という感じが伝わってしまいがちだが、AI生成物にも著作性を持たせるためには今後は『熱』も重要になってくる気がする。ただ生成AIを用いた創作物をSNSなどで披露するだけではなく、生成AIを使ってクリエイターが創作していく過程に"熱さ"を感じさせる何かが見ている人に伝わってくればどうなるのか?プロセスも公開していくのが色んな意味で大切になっていくのかなぁ。

ただ今後AI生成物でも充分という人が多くなり、また生成AIによって楽に物作りができてしまい、創作することに対して『熱』がそこまで重要ではなくなってしまう・『熱』が人に伝わりにくくなってしまう世界になってしまったら、一体どうなってしまうのだろう...、やはり何かを作り出すときに生まれる人間ならではの『熱』の大切さを改めて実感する。 

 

(あと生成AIというホットなトピックを劇中に早速取り入れている『16bitセンセーション』に俄然興味がわいた。今期のアニメではタイトルと絵柄だけ見てスルーしてしまったが、必ず見ようと思う。)

日南町美術館で開催の彫刻家ねがみくみこ展『ホルモンと情熱のあいだ』に行ってきた。

日南町美術館で開催中のねがみくみこ氏の『ホルモンと情熱のあいだ』展に行ってきた。この展覧会は全点写真がOKとのことだったので、見るだけでなく思う存分パシャパシャと撮って楽しむこともできた。

まず入ってすぐお出迎えしてくれた、このマッスルスーツ。

この何とも言えない表情。最高の一言!いきなりの強烈な作品で心を奪われる。

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"モノ"としての美術館が最高! 大阪中之島美術館にやっと行くことができた。

アトロクで宇多丸さんも訪れた『大阪中之島美術館』にやっと訪れることができた。

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こちらの回で宇多丸さんが歩いて中之島美術館まで行ってきた、とのお話を聞いたので、「じゃあ私も歩いて向かいますか(タカキ風)」と少し遠かったが梅田駅からてくてくと歩いて向かった。どちらの方向に行けばいいのか、ちょっと迷ったが、中之島の遊歩道をのんびりと歩く時間に体は疲れたが、心は癒された気分。

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2022年の自分のトイアワをふり返ってみる

今年もあっという間だった。毎年毎年同じことを言っている気がするが、年の瀬になるとこういわざるを得ない。だからきっと来年も同じことを言うんだろうなぁ..。ということで、今年も何とか毎月のトイアワだけは投稿しようと目標を立てて、12枚のオモ写を撮ることができたので備忘録をかねて、2022年の自分のトイアワをふり返ってみようと思う。

1月 キーワード 『集』

『集』がキーワードでしたので、パッと脳裏によぎったのは"滅亡迅雷"だった。なので被写体はすぐに決まった。構図はジャスティスリーグの映画のポスターの構図を参考に、悪側のライダーなので、左側から右側へ歩いていく1枚にした。(アキバレンジャーの右から左への特撮の法則を参考に)。他の方の写真を見ていると滅亡迅雷で揃った1枚が多い印象だったので、4人集まった彼らの存在力の強さを感じた。

2月 キーワード 『好』

プーと大人になった僕』の中で出てきたお気に入りのセリフから着想を得て撮った1枚。"Doing nothing" というフレーズも大好きだし、この日は冬だったがとてもいい天気だったので、写真を撮っていてとても楽しかったのがいい思い出。

3月 キーワード 『演』

これはもう壮大に『未来のミライ』をパロった1枚。ユーモアがある写真は考えるのが難しかったが、これはフィギュアの存在感に助けられた気がする。

4月 キーワード 『願』

侍戦隊シンケンジャー。私の大好きなスーパー戦隊の一つではあるが、その中でも特に大好きな腑破十臓を被写体にした今年のお気に入りの1枚。やはり彼の最後のシーンが印象的なので、その生き様が現れるような写真にした。

5月 キーワード 『悪』

『悪』というキーワードから悪側のキャラを被写体に使おうとは思ったが、いざ撮ろうと思うと中々いいアイディアが思いつかない。そんな時、以前カプセルトイで手に入れた公園のブランコを見ていて、悪なのにブランコ乗って..、ほんわかした雰囲気って面白そうだな..と構図が固まって撮った写真。このような写真はそんなに撮らないので、個人的には新鮮であった。

6月 キーワード 『行』

もうこれはシンプルにインパクト重視の1枚。賢人の強い決意みたいなものが写真から伝わるように力強い構図にしてみた。結果的にこの写真が今年一番反応が大きかった。

7月 キーワード 『手』

私が『手』というキーワードから連想したのが仮面ライダータイガ、そのタイガが私が一番好きな平成ライダーであるので、だったら撮らねば!ということで被写体はタイガに決まった。デストクローをカッコ良くビシッ!と決めたりするポーズも考えたが、ここはあえて可愛さ重視で、デストクローの肉球の可愛さを強調する構図にしてみた。いい雰囲気が出たと、自分の中では好きな1枚。

8月 キーワード 『白』

これは髑髏の加工にまず挑戦してみたかったのが、このオモ写を作るきっかけになった。色々と調べながら作っていったが、自分が思い浮かべたイメージに近い雰囲気には近づけた気がする。作っていて楽しかったし、出来も満足した1枚だった。

9月 キーワード 『難』

『難』というキーワードからゼロノスの姿が頭に思い浮かんだのだが、どんな風なタイトルにして、どんな風な構図にしようか、かなり迷ったが、ゼロノスの印象的なシーン・ゼロフォームをイメージさせる夕日・砂漠を配置することで仕上げていった。

10月 キーワード 『3』

これは本当に作るのが難しかった1枚。『3』というキーワードから東都・西都・北都が頭にまず先に思い浮かんだが、さてどのように1枚に落とし込もうか?ここでかなり試行錯誤する。ビルドのOPでのパンドラボックスに手を伸ばすシーンが印象的だったので、それを活かそうと色んな構図をテストしてみるが中々上手くいかず。結果的に、スタークをメインに、ビルドたち各ライダーは手だけが映るようにした。

11月 キーワード 『失』

今年はあまりネタ系を撮ってこなかったので、折角ならやってみようと、勢いで思いついたネタを1枚に落とし込んだオモ写。静止画ではあるが、不破さんの思わず避けてしまった動き・或人のお笑いが分かってないなぁ、とあきれた感じが写真から伝わるように頑張ってみた。

12月 キーワード 『フリー』

キーワードが『フリー』だったので、これを機会にずっと作ってみたかったportal effectの加工のデジラマに挑戦してみた。このエフェクトに似合うのは誰か..と思いついたのは彼。そうエボルブラックホールフォーム。とてつもない邪悪な存在に出会ってしまった、というシーンを想像して作った。被写体が小さいのでインパクトがどうしても小さくなってしまうが、このように引きの構図は大好きなので、本当に作りたいものを作れた1枚。今年ラストの1枚としては大満足。

 

2022年も色んな事には挑戦できた1年だった気がする。同じような構図に固執することなく、スタイリッシュ・ユーモア・アイデア・スイート、トイアワの一つの部門に固執することなく、幅広いジャンルに挑戦できるように2023年も色んな方面にアンテナを張っていきたい。岡本太郎も『同じことをくりかえすくらいなら、死んでしまえ』と言っていたのだから。(今年はタローマンにも影響された1年だった)