2023年のトイアワをふり返ってみる

今年ももう終わりだということが信じられないぐらい年々早くなってきている..。来年は2024年という西暦もにわかに信じられない。そんな年末ではあるが、今年もトイアワの写真を楽しみながら、時にはアイディア出しに四苦八苦しながら撮ることができた。

今年は途中でトイアワが終わってしまうというアナウンスもあり、寂しい気持ちも湧いてくるが、長い間このようなオモ写のお披露目の舞台を運営し続けてくれた感謝の意味も込めて、2023年の思い出を振り返ってみようと思う。

 

1月 キーワード『正』

来年は私の大好きなカクレンジャー30周年もあって、Youtube配信で色々と見返していた1月でもあったので、このキーワードを聞いて真っ先に思いついたのが第12話、妖怪テングによって苦戦を強いられていたサスケたちカクレンジャーが子どもたちを救うために覚悟を決めたときに放った台詞。変身アイテムを被写体としてオモ写を撮るのも実は初めてだったが、カクレンジャーを思い出しながら熱い展開を写真で伝わるように考えるのは楽しかった。

2月 キーワード『緑』

『緑』というキーワードを見て、『緑』なのか『縁』なのか、何回も見直して『緑(みどり)』の方なのだとしっかりと確認してから撮影に臨んだのだが、「どっちで投稿してもアリやで」、と主催者の方も似ていると仰っていたのが印象的だった。

自分はこのキーワードで中々カッコいい写真が思いつかなかったのだが、他の方の凄まじく堪らないカッコいい写真の数々に非常に刺激を受けた。クウガペガサスフォームの姿はやっぱりカッコええ。

3月 キーワード『旅』

旅..と聞いて色々な旅を考えたのだが、「撮ってみたいなぁ」、とアイディアがまとまったのがさくらと花の女子旅だった。ただどのような構図が"女子旅"っぽいのか、ピンタレストとかで参考になる資料を探して、思いついた構図が2人の旅行写真を並べた写真を撮る、という初めての試みだった。セブンの写真プリントでポラロイド風の写真を何枚も用意して出来た1枚は、さくらと花の2人が旅の思い出を振り返っているエモい雰囲気が出せて、個人的にはやりたいことができて大満足。

4月 キーワード『閃』

このキーワードもすぐにはアイディアが思いつかなかったが、『閃』というワードから必殺技っぽいイメージが頭に浮かび、ギンガマンの黒騎士ブルブラックの技で「黒の一撃」があるので、別の技があったらどんなものか...?と妄想していたら思いついたのが「黒の一閃」。空中から一回転をしての動の「黒の一撃」ではなく、居合斬りのような静のとして対比させてみた。写真加工としても以前試した墨絵風加工に再挑戦。

5月 キーワード『最』

このキーワードを見て真っ先に思いついた仮面ライダー最光。しかし、ただ最高な最光の写真を撮っても面白くない。アメコミモチーフなライダーである彼から連想して、思いついた構図が「ヒーロー着地」。

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中々これといったヒーロー着地な構図を決めることが難しかったが、結果として頭の中に描いた最光にあのポーズをさせる、というイメージが実現できたのは嬉しかった。オモ写だからこそできる自由な表現の組み合わせはやっぱり楽しい。

6月 キーワード『空』

空...と言ったらやはりクウガ。「空我」「青空」色々なキーワードが思い浮かぶが、ここではあえて「星空」というシチュエーションを選んだ。夜のクウガというとガドルとの戦いのアメイジングマイティが印象に強いが、戦いを忘れて星空を純粋に楽しむ五代雄介を想像して写真を撮った。

7月 キーワード『光』

このキーワードを見てまた「最光」が頭によぎってしまったので、5月のトイアワとまた被ってしまうなぁ..と色々とアイディアを捻りだしていたら、結局ユーモアに振った写真を撮ってしまっていた。最近は日に日に月日が過ぎていくのが早くなってきている自分の体感も相まって、非常にジワジワと来る1枚になった。構図の参考は『東京ポッド許可局』のポスターを参考に。

8月 キーワード『X』

漢字一文字のキーワードが多い中でアルファベット一文字のキーワードには結構苦戦した思い出がある。最終的に落ち着いたのがDXというキーワードから連想しての天津垓。ZAIAの名刺も作って、個人的にはこんな感じのオモ写もどんどん撮ってみたいなぁ、と良いきっかけになった1枚。他の方々のキーワードの解釈も見ていて面白かった。

9月 キーワード『別』

今年作ったオモ写の中でも色んなことができて一番お気に入りの作品。3月のトイアワでも挑戦した「印刷した写真を撮る写真」という手法を活かして、リバイス最終回の名シーンの雰囲気を再現してみた。写真もリバイスの中では重要なアイテムになっていたし、非常にエモく感じることができる内容になったのは凄く良かった。

10月 キーワード『進』

『進』というキーワードだったので、疾走感のある1枚を撮ってみたい..という欲から色々と考えて撮った1枚。昨年iPhone7Pから13Proに機種変更をして、使ってみたいとは思いつつもそこまで活用していなかった超広角カメラで挑戦してみた。良い構図が中々定まらず、画像を切り取るのにも苦労したが、良い反応もいただき、今後も超広角で撮ってみたいと思わせてくれた満足のいく1枚だった。

11月 トイアワ キーワード『魂』

11月は特別編ということで、トイアワ・たまらんコンテスト・フィギュアフォト道場の3つのコンテストが一堂に会するビッグイベントとなっており、私もこの開催の発表がされてから、かなり気合が入っていた。それぞれのテーマを自由に組み合わせることができるので、さてどうしたものか..?と色々と悩んだ結果、それぞれのコンテストに1枚ずつ計3枚投稿することを決断した。一月にに1枚撮るのも難しい時期もある中で、3枚オモ写を完成させねばならないので、できることとできないことの取捨選択をはっきりとさせて、それぞれを撮り始めた。トイアワ用の『魂』については第1回開催のテーマも『魂』だったので、それと対になるようにスカルを題材に選んだ。とことんハードボイルドに、ボロボロでありながらも渋くてカッコいい..、そんな誰もが憧れるおやっさんの姿を目指して。

こちらは第1回開催の時に投稿したオモ写。

11月 たまらんコンテスト キーワード『熱』

主催者のたまらんさんのオモ写の構図が大好きで、自分でも撮ってみたいとは思っていたが、たまらんさんのようにあの雰囲気でオモチャを切り取ることが中々できなかったために挑戦できずにいたが、ちょうど100均で出会ったキューピーちゃん、そして手元にあったビーストのフィギュア。この2つのオモチャに導かれるように組み合わせてみると、ものすごく可愛い。オモ写ならではの組み合わせの楽しさによって撮ることができた1枚だと思う。

11月 フィギュアフォト道場 キーワード『道』

このオモ写は主催者のどんさんにも道場破りに選んでいただき、たくさんの反響をあって、今年の中で圧倒的に群を抜いて思い出深い1枚になった!(選ばれたときは本当に嬉しかったぁ...~)ただ、作る際に一番苦労もした作品で、ぼんやりとした構図は頭に思い浮かんでいたが、いかんせんイメージ通りにまとまらない。

始めはこのようにアカレンジャーとゴーカイレッドを上部に映画ポスターのような配置で考えてはみたが、どうもインパクトがない。こういった並びの構図を色々なところから参考にしつつ、結果として5人横並びに、スーパー戦隊のロゴの"V"にも見えるような配置で逆光のライティングの構図でバシッと決めてみました。頭の中にあったイメージは戦隊名物のバトンタッチの演出の雰囲気。そこからアイディアを膨らませて個人的にも最高の1枚になった。

12月 キーワード『Toy』

12月最終回のトイアワ、そしてテーマが「Toy」。頭の中にすぐに思い浮かんだのは、今までの自分のオモ写たちの思い出をふり返れるような、総まとめのような写真。色々なアイディアがある中で、自分が作ったオモ写たちを美術館のように展示したら面白いのでは?と思い浮かんだ。それならと今までトイアワでお世話になった私のフィギュアたちをご招待するような、フィギュアがオモ写を鑑賞するような面白い形の構図にしようと決めて、まずは展示する写真のミニチュアの作成に取りかかった。オモ写を印刷して、ミニチュアの額縁を作って、と色んな作業をしていると2019年からのトイアワの思い出もよみがえってきて、作っている最中も楽しい時間を過ごすことができた。ゼロワンのライダーたちには本当にお世話になったのだなぁ...としみじみ感じてしまいました。

 

毎回一つのキーワードから連想してオモ写を作っていく工程が本当に楽しくて、普段はあまり見ない視点からフィギュアを眺めてみるきっかけにもなって、また色んな手法にも挑戦するきっかけにもなって...、改めてオモ写を撮ることって楽しいんだよなぁ..と私に気づかせてくれるコンテストでもありました、トイアワは。そして他の方々のオモ写を見るのもまた楽しく、同じキーワードからこんなにも違った形の写真を味わえるのかと、様々な写真が一堂に会するコンテストの形式だからこそ、オモ写を見る楽しみを最後まで堪能できたのもトイアワという場所のおかげだと思う。このようなトイフォトコンテストに、最初から最後まで参加できたのもトイアワが私にとって初めてだった!

毎月毎月、本当に楽しかったなぁ。ありがとう、トイアワ。