漢字の学習の中で順次処理っぽいものを学べるアンプラグドなプログラミングを考えてみた

仕事の関係上、これから始まるプログラミング教育について少し調べていたりしているのだが、その教え方の一つで各教科の内容を指導する中で実施するというものもある。例えば、算数や理科の授業の中でプログラミングに関連して教えられそうな部分は教えていく形なのだと自分は理解しているのだが、他の教科でももしかしたら実践できるものがあるかもしれないとふと思い、漢字を使ったプログラミング教育をちょっと考えてみた。趣味でプログラミングをちょっとやっている程度なので、所々おかしな部分もあるかもしれないが一先ず気にせず書いていこうと思う。

順次処理っぽいのを漢字を使ってやってみる。

今回考えたのが『漢字を紹介してみよう』という、いろんな漢字を簡単なフローチャートの流れっぽく紹介してみるものになります。始めにこんな感じの骨組みをwordとかで適当に作って用意します。

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下にはこの漢字を紹介するプログラムで使える命令群を用意しておきます。この中からScratchみたいなビジュアル言語のように好きな命令を上の枠の部分に書き込んでいき、プログラムを完成させていく流れになります。例として『草』を紹介するプログラムを作っていきます。

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命令群から『画数は~と言う』命令などを選んで、画数とかがわからなければ漢和辞典で実際に調べながら値を埋めていく作業をしながらプログラムを完成させていきます。プログラムは正解がないので紹介する順番とかはそれぞれ自由に決めることもできます。例えば同じ『草』を紹介するプログラムでも、

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このように訓読みから紹介しても全然OKということになります。完成させたあとは、自分で実際にパソコンになりきって上から読んでみてもいいし、自分以外の人に読ませたりしても良いと思います。他にも、『”です”と言う』みたいな命令を追加して、より紹介文っぽくしても良いと思います。

新しい漢字の学習中とかにこの作業をしてみたら、上から順にプログラムを実行する順次処理の流れを理解できると思います。同じようなアンプラグドなプログラミング学習に『日常の行動をプログラムしてみる』というものがありますが、それをやろうと思うと人それぞれで命令の種類や名前や書き方が細かく違っていたり、プログラミングに慣れていないと日常の行動をプログラムのように細かく分けていく作業がなかなか出来ず、完成させることが難しい場合もあるんじゃないかと思います。これを『漢字を紹介してみる』という明確な目的に絞り、命令も用意することで「人それぞれで書き方が異なる」「細かく分ける作業が難しく完成できない」ということが少なくなるんじゃないかと思います。漢字という素材は、「画数」「部首」「読み」など元からデータ構造がしっかりと整っているので、このようなアンプラグドな作業には向いてるのではないかと個人的には思いますね。