ドラマ 『日本ボロ宿紀行』のエンディングの演出が好きだ。
今期放送されていたドラマで『日本ボロ宿紀行』というものがある。
昔に1曲だけヒット曲がある一発屋の歌手とそのマネージャーが色々な地方を営業しながら、日本全国にある「ボロ宿」と言われるような古い宿に宿泊するお話なのだが、普段は意識していなければ絶対に見つけることができないような、何とも言えない廃れた感じの宿が毎話毎話登場するのがとても面白い。(外観は確かに古びていて入りにくそうなのだが、中に入ってみると意外と綺麗なところもあって、温泉もあったり、食事があるところもあったりと、見てると実際に泊まりたくなってくるのもこのドラマの魅力。)
なぜ毎話、こんなにも古いボロ宿に泊まるのかというと、マネージャーの春子がものすごいボロ宿好きなのだが、(古いものを見ると「ひなびぃ~」って思わず口に出てしまうのがとても可愛い。)、そんな春子、ボロ宿に泊まると毎回昭和感のある古いものを写真を「ひなびぃ~」と言いながらパチパチと撮ってしまうのである。
(こんな感じで毎話、嬉々として撮っている姿に龍二がちょっと引いてしまうのが面白い。)
そんな春子が撮った写真、実はエンディングでも登場するのである。
こんな感じに劇中で春子のひなびぃ~感性にビビッ!と来た写真をエンディング曲に合わせて見せてくれる演出がとても良い。実際に春子がどんな写真を撮っていたのか?目で見て楽しめるし、何より最後に思い出の写真を振り返ることで、見ている方も旅の思い出を一緒に共有している感じを味わえるのが個人的にはすごく好きだ。(プロの写真家が撮った感じではなく、あくまで春子がおもむくままに撮った素人感のある写真なのがまた良い・・。)
旅情感あるこのドラマの雰囲気にもピッタリの演出だと思うし、劇中で撮った写真をこのような演出に使うことで、視聴者もドラマの世界観を共有できると思うなぁ。