圧倒的なビジュアルの迫力が目の前に広がる凄い映画 超実写版『ライオン・キング』を観終わってみての個人的な感想

実写と見分けがつかないCGアニメーションで描かれた『ライオン・キング』の最新映画のアナウンスの映像が発表された時から、「なんというビジュアルなんだ・・・」と日本での公開を楽しみに待っていたのだが、公開初日に早速映画館で鑑賞してきた。

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映画が始まると目に飛び込んでくる圧倒的な動物・自然のビジュアルの数々・・・。予告編でもその片鱗を感じることができたが、とにかく映画館という大きなモニター越しに見る美麗なCGで描かれたライオン・キングの世界観のどれもが息をのむ素晴らしさが本当に見事。

「これがCGで描かれているのか?」と思っちゃうぐらい、ほぼ実写版の映像と一緒なのに驚いた。シンバ・ムファサなどの動物の質感や毛並みであったり、プライドランドの流れる空気感も伝わってくるような自然の描写、そして何より驚くのは、出てくる動物たちの動きがキャプチャーで取り込んでいるのではなく、アーティストの手によって作られていたことだ。

本物の動物も本物のカメラも使っていませんし、現実世界で撮ったデータから得た本物の演技も中に入れていません。全てアーティストの手によるものです。

引用元:GIZMODE 『あれ?フルCG作品のはずでは…? 超実写版『ライオン・キング』の1ショットだけ実写という事実が明らかに』より

あれ?フルCG作品のはずでは…? 超実写版『ライオン・キング』の1ショットだけ実写という事実が明らかに | ギズモード・ジャパン

 CGで作ることによって、カメラワークの自由度であったり、実写では演技させることが難しい動物たちにも演技をさせることができてしまう。一昔前では絶対に映像不可能だったものを、技術が発達した現代だからこそ実現できた凄い映画だと思う。ただ、あそこまでリアルと感じてしまうぐらいの動物の動きを再現するためには、個々の動物の細かな動きを研究して、アニメーションに落とし込む作業が相当手間がかかってるのだろうなぁ...。しかし、ディズニーはかつて『バンビ』を製作する際、アニメーターたちに動物解剖学の集中講義を受けさせたり、実際に鹿を飼って研究したりと、昔からリアルな動きをアニメーションに取り込む姿勢があるので、動物の動きに関しては余念がないのだろうと思う。

 

質感などの動物のビジュアルも凄かったが、光の感じであったり、水や土埃の表現であったりと、息をのむ自然のビジュアルも素晴らしかった。これもまた、実写と判別できない映像の数々.....。あそこまで自然界の描写を再現できてしまうのかと、ここでも現代の最先端CG技術に驚きっぱなしだった。CGで描いているから、カメラ撮影では撮ることが難しいアングルからの視点での自然界の映像や動物目線での映像を堪能することができ、ライオン・キングのあの世界観にそのまま没頭する体験を味わえた。

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 上記の記事で初めて気づいたぐらい、実写映像とCG映像の区別なんてつかないぐらいの出来になっている。それほどまでに今回の映画のビジュアルは圧倒的なCG映画だと感じた。

 

非常にリアルな描写にはなっているのだが、でもそこにはアニメーションの表現の要素も含まれているような気がして、ドキュメンタリーなのか、CGアニメーションなのか、実写映像なのか、形容しがたい唯一無二のビジュアル映画のように個人的には感じた。(超実写版とは言いえて妙だと思った。)

ただ一言言えるのは、この圧倒的な動物たち・美麗な自然の、CGで作られたとは思えないありえないビジュアルの数々が目の前に広がる体験を味わえるのは映画館だけだと思う。VRの映画ではないのだが、観ているとその世界観に自然と没入できるぐらいの迫力あるCG映像美を色んな人に見て欲しいと思うなぁ。